ONTSUBU LLC(米バージニア州)は2025年12月30日、高級ブランドや商業空間向けに、長時間でも疲れにくい空間BGM(サウンドスケープ)の提供を本格展開すると明らかにしました。2026年の新規オープンやリニューアル需要を見込み、音環境をブランド体験の設計要素として組み込む提案を強めます。狙いは素材感や色、温度感、ストーリーを音に翻訳し、視覚と聴覚が一致する没入体験を作ることです。設計では感覚過敏(聴覚過敏)への配慮を含むニューロダイバーシティの視点を取り入れ、音響工学的アプローチで不快さを抑えるとしています。具体的には、人が敏感な3〜8kHz帯域を意識した帯域バランスの最適化、周囲の不快音を包み込むサウンドマスキング、急な音量変化を抑えるダイナミクス設計、スピーカー配置や残響を踏まえた空間音響設計の4手法を用いる方針です。提供者は米国在住の日本人音楽プロデューサー、イクイ・ミナト(本名:谷美幸)で、グラミー賞主催団体の運営組織であるレコーディング・アカデミー会員に推薦されたとしています。今後はストック、セミカスタム、フルカスタムの3プランで導入を進め、空間の差別化や滞在体験の向上につなげられるかが焦点になりそうです。

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